舞台
パリのつたのからまる古いおやしき。住んでいるのは十二人の女の子。女の子たちは、いつでも二列に並んでいました。
二列になってお屋敷を出るのは、朝、九時半、雨の日も、晴れの日も。一番小さな子がマドレーヌ。

やさしい先生のミス・クラベルと12人の女の子が住む寄宿舎のお話です。この寄宿舎は孤児院ではありません。全寮制の私立の小学校みたいなものです。
女の子それぞれに個性がありますが、その中で最も冒険心や好奇心の旺盛な女の子がマドレーヌです。
フランスのパリを中心に物語は展開していきます。マドレーヌと女の子たちは世界中を舞台にして冒険を繰り広げて行きます。
ちっちゃいけれど元気いっぱいのマドレーヌとお友達になってくださいね!
作者
ヨーロッパのオーストリア、チロル生まれ

幼少のころは何かと問題を起こす子供だったようで、彼の両親はその度に彼をチロルの様々な学校に転校させたのですが、どの学校でも落第しています。

その後チロルを離れてニューヨークに移り住んだ彼はリッツ・カールトンホテルで働き始めましたが、1917年の第一次世界大戦(1914-1918)にアメリカ兵として入隊しました。戦争後はニューヨークに戻りレストラン経営を始めます。後の作品「マドレーヌ」も最初はこのレストランのメニューの裏のいたずら書きだったそうです。

ベーメルマンスは1934年から作家として活動を始めました。その頃、彼の出版社に勤める友人が彼のアパートに訪ねたときにアパートの壁に描かれていた絵を見て、彼に絵本を書くように強く勧めます。

こうして彼は児童文学の作家、そしてイラストレーターとしての道を歩みます。

彼が最初に書いた児童書は「Hansi」(1934年)です。この作品は彼の故郷オーストリアのチロルを舞台に、二人の子供と一匹の犬を主人公とした物語で、絵に使われたシンプルな水色は多くの読者や批評家たちを魅了しました。

しかし彼が最も成功を収めたのは1939年に発刊された「Madeline」(邦題"げんきなマドレーヌ")です。フランスのパリを舞台にマドレーヌという少女の冒険を描いたこの作品は、その洗練された文と、アマチュアのようなタッチのイラストで、その後の多くの児童文学に影響を与えました。2作目となった「Madeline's Rescue」(邦題"マドレーヌといぬ"福音館書店)は1953年にコールデコット賞(アメリカの児童文学賞)を受賞しました。

「マドレーヌ」はこの作品が生まれてから70年以上経った今でも、色あせることなく世界中の子供たちを魅了しつづけています。
コールデコット賞:19世紀のイギリス人のイラストレーター、ランドルフ・コールデコット(Randolph Caldecott)から名づけられ、児童のための優れた絵本に毎年一冊づつ与えられる賞です。


Ludwigの孫。1970年、ニュージャージー州生まれ。
コロンビア大学卒業後。祖父と同様独学で絵を学び、祖父の遺作である「アメリカのマドレーヌ」を発表。その後「マドレーヌのメルシーブック」「マドレーヌとどうぶつたち」、「マドレーヌとローマのねこたち」などを発表。
現在も活躍中。